或る終焉

第68回カンヌ国際映画祭 脚本賞受賞

監督・脚本ミシェル・フランコ(『父の秘密』)

主演ティム・ロス(『海の上のピアニスト』)

2016年12月2日(金)DVDリリース&デジタル配信スタート

あまりにも唐突なラストシーンに、とまどってしまった。
名優ティム・ロス演じる、ある看護師の物語。
魂の救済はかくも残酷か。静謐なエンドクレジットに席を立てない。
――佐野元春(ミュージシャン)
なんて静かでシンプルな映画なんだ。
余計な台詞がない分、 さらに想像力が掻き立てられ、
俳優達の中に流れる溢れんばかりの躍動感が痛い程突き刺さる!
あのヤンチャ野郎だった、ティム・ロスの悟りを開いた演技が堪らない…。
――滝藤賢一(俳優)
終末期専門の看護師が坦々と手厚く在宅患者の営みを支える。
多くを語らない。そんな彼を、ある患者は逃さない。追い込む。
音楽が使われないのはたぶんラストシーンの音を突出させるためだ。
看護することの孤独の音。
――小林光恵(元看護師/著述業)
静謐な渇きで充たされている、ひとつひとつの――時間。
片時も目が離せず、いつしか、自分のことも、人生というものをも、
俯瞰から見つめている私がいた。
うめることのできない生命の時間がある。
だからこそ呼応する――魂の物語。
――中嶋朋子(女優)
いい映画はいつも“わからないもの”に向かっていく。
そして“わからないもの”とは死のことだ。
だから映画は死と向きあわなければならない。
その意味において『或る終焉』は信じられないほど力強い。
改めて映画の持っている底力を感じました。必見!
――大森立嗣(映画監督)
わたしは常々、どうやれば映画の中で呼吸出来るのかと悩む。演じることのその先で、ちゃんと呼吸するティム・ロスさん。同じ歳のティムさんに嫉妬する。
――光石研(俳優)
リアルと嘘。優しさと緊迫。冷静な演技。
長回しのカット。ブルーを効かせた配色。
どう観るかをこちらに委ねるストーリー。
全てが美しく、スリリングだ。
観終わってからなお、私はこの映画をどんどん好きになっている。
――東ちづる(女優・タレント)
監督と出演者の完全な信頼によって生み出されている、真のリアリティ。
そして、なによりティム・ロス。
淡々としながら、針の穴を通すような、繊細で微妙な演技。
――利重剛(映画監督・俳優)
ティム・ロスの在り方と演出の斬新さは素晴らしい
一コマ一コマ丁寧に看護師像がトランプタワーのように築かれていく!
――風吹ジュン(女優)
心地よい音楽のように流れる映像、
終末期医療で愚直に患者に寄り添う男性看護師の愛と葛藤。
そんな情景が一瞬にして吹き飛んだラスト。
まさに人生の不条理が僕の心を貫いた、凄い映画だ!
――伊藤隼也(医療ジャーナリスト)
“看取り”は死から目を逸らさずに患者や家族の心の痛みに寄り添うこと。
人間を絶望の淵に追い込むのは「孤独」である。
「死にたい」は「生きたい」という魂の叫び・・・。
看取りに関わる全ての人に求められるのは覚悟である。
この映画が映し出す孤独を抱えた人達は明日の自分の姿。
“限りある命”を最期まで生き切ることを支え
見守ってくれる人が貴方にはいるだろうか。
――町亞聖(フリーアナウンサー)
この難題と向き合うフランコ監督から目が離せない。
――バラエティ誌
冒頭から絶え間なく観客を掴んで離さない。
――ハリウッド・リポーター誌
厳粛に、知的に、そして巧みに構成されたある男の心理的と
エンドゲームについての考察である。
――ガーディアン誌
ティム・ロスの役者人生における、
あらん限りのパフォーマンスだ。
――ガーディアン誌
繊細で 慈愛に満ち、
型にはまらないロスの演技。
――タイムズ誌
ここ数年で最も素晴らしいロスの演技だ。
――アイリッシュ タイムズ誌
直感的で、ショッキングで、刺激的。
非凡の域に到達している。
フランコは、大胆不敵な先駆的監督であり、
メジャー界の新たな才能である。
――シネビュー
苦悩と罪悪感にさいなまれた内面を映し出す
刺激的なキャラクターの考察。
――ザ・アップカミング
魅力的!
――ガーディアン・ビデオレビュー